愛犬のしつけは本当に難しいものですが、愛情があれば必ず理解し分かり合えるでしょう。根気強くあきらめない気持ちは愛犬に必ず届きます。
犬のアルファ療法
犬と楽しく平和に暮らすためには、飼い主であるあなたが尊敬されるリーダー(アルファー)になる必要があります。犬はもともと集団で群れを作って生活する動物ですから、優秀なリーダーには喜んで従います。アルファ療法とは、あなたが飼い主として尊敬されるためのしつけです。
■アイコンタクトをする
最初は食べ物を使って、犬の目線を自分の目線と合わせるようにして、名前を呼びます。慣れてくると名前を呼んだだけで目線をこちらに向けて、飼い主の行動に注目するようになります。
■マズルコントロールをする
犬の口先(マズル)の部分を触らせてくれるようにしつけをします。これができるようになると、犬が飼い主を信頼してくれる第一歩となります。
■抱きかかえる
犬を抱きかかえるという行為は、飼い主の方が強く、犬を守れるという意味があります。毎日犬を抱きかかえて、飼い主の方が優位であるということを教えましょう。大型犬の場合は、うしろから馬乗りになるようにして、前足を持ち上げるようにします。ただし、犬の前足が自分の肩にかかると、それは犬が飼い主に乗っているという意味になってしまい、立場が逆転してしまうので気をつけましょう。
■犬の希望は指示に従ってから聞く
犬が遊んでほしい、なでてほしいと寄ってきたり、おやつをせがんだりした時、ついかわいさゆえに希望をかなえてあげてしまいがちですが、その前に、おすわりやフセなどの指示をして、それに従ったごほうびとして、希望をかなえてあげるようにしましょう。そうでないと、犬にとって何でもいうことを聞いてくれる存在だと思われてしまいます。
■食事の順番は飼い主が先
もともと群れで生活していた犬は、獲物をしとめた際、まずリーダーが食べ、そのあと残りの犬が食べます。犬にとって食事の順番は大切で、子犬のうちはエサを与える前に飼い主が食事を始めるようにしましょう。
■遊びでも飼い主が勝つ
特に子犬の場合、じゃれあって遊んでいるときに、寝っころがった飼い主の上に犬をあまり乗せないようにします。この体勢は犬が飼い主より上だということを意味するからです。またボールで遊んだ時も、最後は必ず犬の見ている前で飼い主が片付けるようにします。
■仰向けにしてお腹をなでる
犬にとって仰向けになってお腹を見せるという行為は、とても無防備で危険なため、野生の動物はほとんどこの姿勢にはなりません。飼い主にお腹を見せてなでさせるということは、それだけ飼い主をリーダーとして信頼しているという証拠です。
■ドアなどの出入りは飼い主が先
玄関やドアを出るときは、必ずマテをさせて、飼い主が先に出るようにします。
■大きな声で叱ったり、取り乱したりしない
犬から尊敬されるリーダーになるためには、大きな声で怒鳴ったり、あわてて取り乱したりしてはいけません。常に余裕を持って平常心でやさしく接するようにしましょう。
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